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刃物と肉


小さな刃物で指先を切る

血がしたたる

もっと深く手のひらを切りつける

さらに深く腕をえぐる

血がぼたぼたと流れ落ちる


飛んでくる鉄の破片が

あるいは鉛弾がこの身体を切り裂く


切り落とされた己の腕を拾い上げる

吹き飛ばされた足を抱きかかえる

腹から流れ出るはらわたを元に戻そうとする


その身体の一部であった塊の重さを

その温度を


その痛みを

その感覚を

その心情を

想像してみろ


大義名分と愛国心と

人を殺す為の道具と金と

名誉と力と黒いもの


世界は複雑すぎて 理解できなくても


刃物と肉と

血と骨と

愛するものと護るべきもの


我々は単純すぎるから わかるだろう


想像力と過去と未来

そして今


想像してみろ


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テーマ : 詩・想 - ジャンル : 小説・文学

傍観者たる

作戦前夜

兵士たちは夜空に何を抱く

希望 絶望

家族 恋人

殺戮 死 未来


彼らは望む

恐怖ではなく信念を

生ではなく名誉を

情けではなく勝利を


傍観者は見る

その残虐のひとかけらを


傍観者は望む 

いまさら 苦しみではない何かを

いまさら 憎しみを導かぬ何かを


傍観者は思う

いまさら 「我々は 人を傷つける為に生きない」と

自らは危険を冒すこともなく


せめてここに誓う

「これ以上 誰かを苦しめる為に生きない」と







テーマ : 詩・ことば - ジャンル : 小説・文学

美徳

より高い技術を身につけるため 日々の努力を惜しまず

よりよい発想を得るため 努力を惜しまず


よりよい人間関係を作るため 人間としての価値を高め

また懐を深め より深い教養と知識を手に入れなさい


己と真摯に向き合って 一生懸命に働く為に

休みは 家族や友人たちと 有意義に過ごし

没頭できる趣味を持ち 


そして 真面目に働きなさい

そして 社会に貢献しなさい


すべては 暮らしを豊かなものにするため

利益をあげ より豊かな社会をつくるため


そんな世界の縁の下で


今尚 飢え 追われ 足を吹き飛ばされ 弾を撃ち込まれ 蹂躙され 殺され 見捨てられ

虐げられ 苦しみ もだえ 死んで行く 

もう 誰からも 見捨てられている

そんな他人が 無数にいる

そんな世界が絶えず存在している


金を稼ぐために 死に物狂いになることが

美しいとされるこの社会

その存在の意義が 何かのトリックのように感じられるのだ


もう その存在自体 何かのまじないショーのように見えてくるのだ


限界だ

己が生きていくだけで精一杯だという

きわめて弱々しい言い訳は


もう限界だ

その陰に隠れるおれが

この弱さ この情けなさ この意気地のなさ この無力さが


おれは もう 考え込むのだ







テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

空費

一人の人間の痛みなど 世界からみればどうでもいいこと

タンスのかどに打ちつけた小指の痛み

虫歯菌に侵された歯の痛み

恋の病にやられた胸の痛み


痛みは体力を消耗する

痛みはカロリー

痛みはエネルギーだ


今日もいたるところで 痛い痛いエネルギーが飛んでいく


どこかの誰かの痛みなど 世界からみれば取るに足らない

鞭打たれた皮膚の痛み

銃で撃たれた肉の痛み

家族を奪われた心の痛み


痛みは体力を消耗する

痛みはカロリーだ

痛みはエネルギーなのだ 


膨大なエネルギーが 今日も 世界中で

無駄に垂れ流しにされている

数あるエネルギー問題のかたわらで ほったらかしにされている

テーマ : つぶやき - ジャンル : 小説・文学

営みと風

残暑に汗ばむ午後 少しだけ涼しい風が吹く

規則的な機械の営みが 絶え間なく響き

さわやかな風が 妙に心地いい 

何事もなく 平穏無事に繰り返されてきた営みに 平和を実感する


だが だまされるな これは 偽りだ

いつ 誰かに奪われないと 誰が言い切れる


目を醒ませ この平和は偽りだ

一夜にして 消えて亡くならないと 誰が言い切れる


その危機感も 長く続いた営みと風に かき消され

我々はろくに見ようともしないまま生きている


本能で察知せよ 

忍び寄る危険な影を そこに潜むよどんだ空間を


本能を取り戻せ

偽りの平和に奪われてきた 本能を


誰かが悪意を持っていないとは 言い切れない





テーマ : 詩・ことば - ジャンル : 小説・文学

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